スマホでSNSを見ていると、思わず目を引くおしゃれな広告が流れてきます。
おしゃれな雑貨などのサイトを見ていて、「素敵なコーヒーカップだな。これで朝のコーヒーを飲んだら美味しそうだ」そんな気持ちで広告をタップしてみたくなります。
すると、住所や名前を入力した後に、支払いはクレジットカード決済でして下さいというメッセージが出て、カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力して注文を完了します。
これが偽広告の詐欺サイトだったらあなたはどうしますか。
待てど暮らせど商品は届きません。
不審に思ってサイトの問い合わせ先に電話してもつながらず、メールの返信もありません。
「騙されたのかもしれない」
そう思い始めた頃、さらに恐ろしいことが起こります。
翌月のクレジットカードの利用明細を見ると、身に覚えのない海外での利用履歴が並んでいたのです。
被害額は40万円になっています。
実は偽の広告サイトは、コーヒーカップを売ることではなく、クレジットカード番号と個人情報を盗むものだったのです。
偽広告サイト詐欺という手口
実は、SNSに表示されていた広告は、本物の通販サイトではありませんでした。
有名なショッピングサイトや人気ショップを真似して作られた、偽のサイトだったのです。
私たちは商品を購入するつもりで、カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力します。
しかし、その瞬間にクレジットカードの情報が詐欺師の手に渡ってしまったのです。
つまり詐欺師の目的は、商品を売ることではなく、最初からクレジットカード情報を盗むことが目的だったのです。
そのため、商品は届かなく、連絡したくても電話はつながらないし、メールを送っても返事は来ないということになります。
全ては最初から仕組まれていた罠だったのです。
盗まれたカード情報は何に使われるのか
盗まれたカード情報は、当然、買い物に使われるのですが、最近はクレジットカードを使うと、スマホに確認コードが送られてくることがあります。
二段階認証というシステムです。
日本ではネット決済などでは、高額な買い物をした場合、二段階認証をしなければクレジットでの買い物ができないのですが、海外ではその仕組みをかいくぐって、高額な買い物ができてしまう場合があります。
その他には、詐欺師にとってカード情報や個人情報は、利益を生み出す「商品」のようなものなのです。
盗まれたカード情報は、闇サイトなどで売買されることがあり、カード情報そのものが売り物になってしまうのです。
さらに気をつけなければならないのは、名前や住所、電話番号などが詐欺師の手に渡ると、別の詐欺に悪用される可能性があります。
カード情報も個人情報も価値のある商品として、一つの偽サイトから始まった被害が、その後もいろいろなことに使われてしまうのです。
だからこそ、怪しいサイトにカード情報や個人情報を入力しないことが何より大切なのです。
偽広告サイトを見分ける五つのポイント
では、どうすれば偽サイトに騙されずに済むのでしょうか。
詐欺師が作るサイトは年々巧妙になっていますが、よく見ると不自然な点が隠れています。
購入する前に、次の五つを確認してみてください。
① URLを調べる
まず見てほしいのが、サイトのアドレスです。
例えば、本物のサイトのURLは「https://」で始まりますが、重要なのはドメイン名で、「amazon.co.jp」ではなく「amazon-sale.com」のような不自然なアドレスは偽サイトの可能性があります。
公式サイトと比較して調べるようにして下さい。
さらに、末尾が日本なら「.jp」ですが、中国なら「.cn」韓国なら「.kr」ベトナムなら「.vn」というように国を表しています。
最近では、「お米の在庫処分」とか「イチゴが格安」といった広告なのに、サイトをよく調べると「.vn」や「.cn」だったというケースもあります。
② SNS広告から直接買わない
SNSの広告は便利です。
しかし、そのまま購入するのは危険です。
気になる商品を見つけたら、それが本物かどうか疑うということも大事なことです。
自分で公式サイトであるかどうかを探してみるのも大事なのですが、偽広告サイトは、本物と同じ写真や文章を使って作られる場合があるので、不自然な点があるかどうか調べる習慣をつけましょう。
すべてを疑うということではなく、慎重にひと手間をかけることが被害を防ぐことになります。
③ 会社情報を確認する
本物の通販サイトなら、会社名、住所、電話番号がきちんと書かれています。
逆に、連絡先がない、住所が書かれていない、電話番号が携帯電話だけ。
すべての連絡がメールだけというのは、そんなサイトは注意が必要です。
住所も実際に存在するかどうか調べるぐらいの慎重さも大事なことです。
④ 安すぎる商品に気をつける
偽広告は、「今だけ」「在庫処分」「半額以下」という言葉を使ってきます。
私たちがお得だと感じることを知っているからです。
もちろん本当に安い商品もあるのですが、あまりにも安すぎる場合は、「なぜこんなに安いのだろう」と疑って考える習慣を持ってください。
⑤ 口コミを調べる
購入する前に、サイト名と一緒に「評判」など口コミを調べることをおすすめします。
サイト名などと一緒に、「詐欺」などの言葉を入れて検索してみましょう。
もし被害に遭った人がいれば、その体験談が見つかることがあるのです。
詐欺師は、安さと共に「今すぐ買わないと損をする」と思わせようとして、偽の広告サイトを作って待ち構えています。
だからこそ、急がないことと少し立ち止まって考えるということが、クレジットカード情報や大切なお金を守ることにつながるのです。
騙されないために覚えておきたいこと
SNSには、おしゃれな商品や魅力的な広告がたくさん流れてきます。
「素敵だな」「欲しいな」と思うことは、決して悪いことではありません。
問題なのは、その気持ちのまま広告のリンクを開き、その場で購入してしまうことです。
詐欺師は、人の心が動いた瞬間を狙っています。
商品を売ることが目的ではなく、クレジットカード情報を盗むことが目的の広告もあるのです。
だからこそ、SNSの広告を見たら一度立ち止まって考えることも大事なことです。
そして、広告のリンクから直接購入するのではなく、できれば自分で会社名や商品名を検索して公式サイトを探す習慣をつけましょう。
そのひと手間が、あなたの大切なカード情報を守ることにつながります。
便利なSNSの時代だからこそ、少しだけ慎重になることを心がけて下さい。
その小さな手間が、あなたの大切なお金と個人情報を守る最大の防衛策になるのです。