おっちゃんシリーズ

おっちゃんが教える|クレジットカードを盗まれたら最初に考えること

その日のおっちゃんは、いつものように窓際の席でコーヒーを飲んでいました。タケルがカウンターで仕込みをしていると、ドアが開いて見慣れない顔の男性が入ってきます。50代くらいでしょうか、疲れた表情でどこか落ち着かない様子です。「すみません、コーヒーを一杯もらえますか」男性は窓際のおっちゃんの前の席に座りました。しばらくすると、スマホを取り出して誰かに電話をかけ始めます。「ああ、俺だ。実はバッグを盗られてしまってな……交番で事情を説明してきたところだ。今、駅前の喫茶店にいるので迎えに来てもらえないか」置き引きに合うおっちゃんは、男性の話を聞くともなく新聞を読む手を止めました。電話が終わると、男性はため息をつきます。「大変でしたな」おっちゃんが声をかけると、男性は驚いたように振り向きました。「恥ずかしい話で……」男性は苦笑いしながら話し始めました。息子が大学入学のために東京に出てきたので、様子を見に来たのですが、駅を出たところで若い男に話しかけられて、目を離したすきに持っていたバッグを盗まれてしまったということです。「バッグの中には、クレジットカードも免許証も、それに息子の家の住所を書いたメモ...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

若者を巻き込む投資詐欺の実態と家族ができること

大学を卒業して社会人になったばかりの23歳の女性のAさんは、ある日インスタグラムで大学時代の同級生の投稿を見かけました。「最近、投資を始めて生活が変わった。興味ある人はDMして」そこには、高級レストランや旅行先で笑う、同級生の姿が写っていました。Aさんは社会人になったばかりで、将来への漠然とした不安を感じていたことから、友達が紹介しているなら安心かもしれないと、DMを送ったことがすべての始まりです。友達という名の罠同級生からLINEグループに招待されたAさんは、そこで投資のレクチャーを受け始めました。グループには複数のメンバーがいて、「儲かった」「生活が変わった」という書き込みが続いています。「社会人になったばかりだから、今から資産を作ることが大事」という言葉が、Aさんの背中を押すことにりました。社会人として給料の中から貯めた150万円を振り込んだAさんのもとに、最初は配当金が入ってきました。「本物だった」という安心感がAさんの心に広がったのです。しかし半年後、配当金が突然止まりました。同級生に問い合わせると、最初は言い訳が続き、結局のところ投資して振り込んだ150万円は、同級生の遊興...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

便利なネットバンキングが狙われている——個人口座乗っ取りの手口と対策

銀行やコンビニのATMに行かなくても、スマホやパソコンで振込や残高確認ができるネットバンキングは、24時間いつでも使える便利さから、今や多くの人が利用しています。しかし、その便利さの裏側に、大きな危険が潜んでいることをご存知でしょうか。警察庁によると、インターネットバンキングへのアクセスに必要なIDやパスワードなどの情報が盗まれ、不正送金される被害が急増しているということです。かつては、言葉巧みにお金を振り込ませることが詐欺の手口でしたが、今では、犯罪組織は銀行口座そのものを狙い、ネットバンキングへ不正アクセスして、直接お金を奪おうとしているのです。今回は、詐欺師たちがどのような手口でネットバンキングの口座から不正送金するかということと、騙されないために気をつけなければならないことを書いてみることにしました。70代男性Fさんの場合Fさんは72歳。妻と二人暮らしです。数年前から、大手銀行のネットバンキングを利用しています。年金の受け取りや公共料金の支払いを全てネットバンキングで行っており、銀行の窓口に並ばなくていいから楽だと気に入っています。ある朝、Fさんのスマホに、銀行からメールが届き...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

アポ電話が強盗につながる仕組み——闇バイトが生む連鎖犯罪の実態

「オレオレ詐欺の電話がかかってきた」という話と「強盗事件が起きた」という話は、一見全く別の出来事のように思えます。しかし実はこの二つは、同じ犯罪組織が生み出した一本の線でつながっているのです。詐欺電話を気をつけることは、詐欺だけでなく強盗被害からも身を守るために重要な要素になることから、アポ電には気をつけなければならないのです。詐欺電話で集める「情報」が強盗の下準備になる詐欺電話の目的は、お金を騙し取ることだけではありません。犯罪組織にとって、詐欺電話にはもう一つの役割があります。それが、「アポ電」と呼ばれる事前調査です。アポ電とは、家族構成や資産状況、在宅時間などを探るために、かかってくる電話のことです。犯罪組織は、銀行員や市役所の職員などを装い、何気ない会話の中から、情報を聞き出そうとしてきます。たとえば、・家に現金がどれくらいあるか・一人暮らしかどうか・日中は家にいるのか犯罪者たちは、このような情報を得ようとします。つまり相手は、会話をしながら、こちらの生活状況を探ってくるのです。詐欺から強盗へこうして集められた情報は、次の犯罪へ利用されることがあります。実際に近年では、アポ電に...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

詐欺電話を根本から断つ|家にかかる国際電話をブロックする方法

詐欺電話を防ぐために、今すぐできる最も効果的な方法が一つあります。それは国際電話をシャットアウトすることです。固定電話とひかり電話を対象に、国際電話不取扱受付センターに申し込むことで、無償で発信と着信を休止することができます。国際電話不取扱受付センターは、特殊詐欺の多くは国際電話番号が使われている現状を受け、被害を未然に防ぐ目的で通信事業者大手5社が共同で設立し運営しています。海外に知人や家族がいないという方は、ぜひこの機会に申し込んで詐欺電話が家にかかってこないようにしてください。手続きは無料で、電話一本で申し込むことができます。国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)詐欺電話はなぜ国際電話をブロックすることが有効なのかなぜ国際電話をブロックするだけで詐欺被害を防げることができるかというと、多くの詐欺電話は国際電話でかかってくるからです。警察庁の調べによると、2025年3月までの詐欺電話のデータベースに登録されている番号のうち、76.8%が国際電話からかかってくるということが判明しています。つまりあなたの家にかかってくる詐欺電話の半数以上は、国内からではなく海外からかか...(本文へ)
おっちゃんシリーズ

知らないということの怖さ——おっちゃんが語る無知が招く詐欺被害

その日のおっちゃんは、いつものコーヒーを飲みながら、スマホの画面をじっと見つめていました。「タケル、ちょっといいか」カウンターで仕込みをしていたタケルが顔を上げると、おっちゃんが珍しく困ったような表情をしていました。「どうしたんですか、おっちゃん」「Yahoo知恵袋にこんな質問が載っていてな」おっちゃんは、タケルにスマホの画面を見せました。「日本郵便の自動メッセージのようなものから電話があり、担当者とやり取りをしていました。全く知らない人に送った荷物が受け取られていないと言われたのですが、誰かに荷物を送った心当たりもなく、向こうで開封してくれるとのことでした。電話が途中で切れてしまったのですが、担当してくれた方にすごく申し訳ないので、かけ直したほうがいいのでしょうか」(Yahoo知恵袋のメッセージより)タケルは画面を読み終えると、首をかしげました。「これって、よくある詐欺の手口じゃないですか。投稿者はなんで気づかないんですかね」おっちゃんは静かに首を横に振った。「タケル、それが言えるのはお前が詐欺について、ある程度知っているからだ」無知につけ込む詐欺師の手口「『日本郵便です。お客様宛の...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

一度騙された人がまた狙われるという詐欺師たちの罠

詐欺の被害に遭った人が、その後また別の詐欺に遭って騙されてしまう。そのようなことが起こると、どうしてまた騙されるのかと思ってしまう人がいるかもしれません。一度目の被害が勉強にならなかったのかと、被害者を責めてしまうことがあります。しかし実際には、一度騙された人ほど、詐欺師たちから執拗に狙われる現実があります。しかも相手は、前回の失敗や不安、孤独な気持ちまで調べたうえで近づいてきます。つまりこれは、個人の弱さではなく、詐欺師たちの巧みな心理操作の罠にハマってしまうことによって起こることなのです。今回は、詐欺師たちがどのように、一度騙された被害者に近寄り騙していくのかを考えてみることにします。被害者名簿が売買されている現実一度詐欺に遭った人の個人情報は「被害者名簿」として詐欺グループの間で売買されています。名前、住所、電話番号、そして「いくら騙し取られたか」という情報まで記載されたリストが、闇市場で取引されているのです。つまり一度騙されると、その情報が別の詐欺グループに渡り、次々と新たな詐欺師が近づいてくるという恐ろしい連鎖が始まります。詐欺師の世界では、一度騙された人は「騙しやすい人」と...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

SNSの偽アカウントが仕掛ける投資詐欺の罠(後編)

ある日、チャットの中で、女性キャリアとして、投資顧問会社の女性が紹介されます。偽アカウントの地元のアナウンサーがチャットに連れてきた人物です。「投資顧問会社に勤める田中ひとみと申します。皆さんの資産が増やせるよう、お手伝いができればと思っています」メンバーのうちの一人が、「私も資産増やしたいのでよろしくお願いします」という書き込みがあると、それに続くように「私も増やしたいです」「私も相談してもいいですか」というような書き込みが増えていきました。そして数日後、一人のメンバーが「田中さんのアドバイス通りにやってみたら、本当に増えました!」と、チャットで報告してきたのです。グループ全体が少しずつ田中への信頼を深めていくのですが、しかしその書き込みの多くは、詐欺グループによる自作自演だったのです。田中も報告するメンバーも、偽アカウントの有名人も、全員がたった一人のターゲットを騙すために用意された詐欺師たちのサクラだったのです。偽の証券サイトへの誘導今回のターゲットになったのは、偽アカウントにDMを送った50代の主婦のAさんでした。彼女はこの時点で、自分が精巧に仕組まれた詐欺の罠に足を踏み入れて...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

SNSの偽アカウントが仕掛ける投資詐欺の罠(前編)

あなたがSNSでフォローしている有名人のアカウント、本当に本人が運営していると思っていますか。実は今、テレビでおなじみのアナウンサーや地元の顔なじみの有名人を装った偽アカウントがSNS上に大量に作られています。本物そっくりのプロフィール写真、本物と見分けがつかないアカウント名でXやInstagramを発信しているのです。この偽アカウントをきっかけに詐欺に巻き込まれる場合があるので気をつけなければなりません。本物の有名人だと思ってフォローして、投資詐欺に巻き込まれたりすると、振り込んだお金が戻ってくることはほぼありません。なぜなら詐欺師の連絡先はSNSのみで、その所在を掴むことが極めて難しいからです。今回のブログ記事では、SNSの偽アカウントがどのように作られ、どうやって被害者を投資詐欺に引き込んでいくのかをお伝えします。偽アカウントをなぜ作られる偽アカウントが次々と作られるのは、詐欺師にとって、目的に合わせて変幻自在に使い分けられる便利な道具だからです。現代はSNSやメッセージアプリが主な連絡手段となっているため、有名人を装う投資詐欺に引き入れるためのものや、恋愛感情につけ込むロマンス...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

なぜ騙されるのか詐欺師が使う巧妙な心理的な手口

詐欺師は単に嘘をつくのではなく、巧妙な手口を用意して私たちの心を操ります。つまり、こちらの心理を巧みに誘導して、気づかないうちに罠にはめていくのです。今回は、警察庁が発表している代表的な詐欺の手口を見ながら、彼らがどうやって高齢者を罠にはめていくのかを考えてみることにします。オレオレ詐欺(なりすまし詐欺)もっともポピュラーで認知された詐欺の手口ですが、この詐欺のやり方については、みなさんご存知だと思いますが、今でも騙される人が多くいます。「会社の小切手が入ったカバンを置き忘れた」「事故を起こして示談金が今日中に必要だ」と、家族に電話をかけてきます。「使い込みがバレて捕まってしまう」とか、大変なトラブルが起きたと告げることで、「子供を助けなきゃ」という心理と焦りを引き出すようにします。最近では、ニセの警察官や弁護士、会社の上司などが次々と電話口に登場する「劇場型」という手口が主流になってきて、次から次へと心理的に追い込んで、パニック状態にさせようとします。恐怖心とタイムプレッシャーから、「裁判」「差し押さえ」「今日中」という強いキーワードを使い恐怖心を煽ります。人はパニックになったり、考...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

20代の若者でも100万円を騙し取られた巧妙な詐欺の手口

詐欺の被害者といえば、高齢者というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。しかし、今回ご紹介するのは、20代の若者が100万円を騙し取られた実際の話です。インターネットを使いこなし、ネット情報に強いはずの若者でも騙されるのです。そこには、単なる知識不足では片付けられない巧妙に仕組まれた罠と、逃げ場を奪う心理的トリックがありました。被害者がどのように追い詰められていったのか、その全貌を紐解きます。すべては免許証を落としたことから始まった詐欺師はある日突然、見知らぬ人間を騙そうとするわけではありません。彼らがまず行うのは、個人情報を足がかりにして相手の警戒心を巧みに解き、恐怖でパニックに陥れることから始めます。東京に住む20代のAさんは、ある日、財布ごと免許証を落としてしまいました。その時点では「困ったな」と思いながらも、免許証の再発行手続きを済ませ、特に大きな問題はないだろうと思っていたのです。電話番号まで偽装する巧妙な手口Aさんが免許証を落としてからしばらく経ったある日、Aさんの携帯電話が鳴りました。「福岡県警のものですが、Aさんでいらっしゃいますか」福岡県警を名乗る男は、落...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

詐欺電話を撃退!パナソニックの迷惑防止機能付き電話機

「警察です」「市役所の者ですが」——詐欺師からの電話は突然かかってきます。受話器を取った瞬間から詐欺師のペースに引き込まれてしまうことが多い中、電話に出る前に詐欺師を撃退できる電話機があることをご存知ですか。パナソニックの迷惑防止機能付き電話機は、私も使っていますが詐欺電話防止に特化した優れものです。迷惑電話防止機能とは①録音メッセージで詐欺師を先制する呼出音が鳴る前に、かけてきた相手に「この通話は迷惑電話防止のために録音されます」というメッセージが自動で流れます。詐欺師は、録音されているとわかった瞬間に電話を切ることがほとんどで、あなたが受話器を取る前に詐欺師は電話をかけることを諦めてしまうのです。②呼出音で注意を促す電話がかかると呼出音と同時に、「迷惑電話にご注意ください」という注意喚起のアナウンスが流れます。これにより電話に出る前に、こちらが気をつけようという心構えができます。 ③通話内容を自動録音する電話に出ると通話内容を自動で録音されます。万が一怪しい電話に出てしまっても、その内容を録音して家族や警察に聞かせながら相談することができるという安心感があります。※電話機によっては...(本文へ)
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「法律で義務化されました」は嘘です——太陽光パネル点検商法の手口

最近、太陽光パネルを設置しているお宅に突然業者が訪問してきて、「今年から太陽光発電パネルの点検が法律で義務化されました。無料で点検します」と言って上がり込もうとするトラブルが増えています。国民生活センターには、このような訪問業者に関する相談が全国から多く寄せられているということです。確かに、太陽光パネルを安全に使い続けるためには定期的な点検は大切なことですが、「義務化された」「無料で点検する」という言葉を使って、高額な修理契約を迫るケースがあることから十分に注意が必要です。田中さん夫婦を襲った「突然の訪問者」田中さん夫婦は、郊外の一戸建てで二人暮らしをしています。夫は72歳、妻は68歳。子どもたちが独立してから10年が経ち、今は年金生活をしながら静かな日々を送っています。13年前、電気代の節約と環境への配慮から、自宅の屋根に太陽光パネルを設置しました。設置してからは大きなトラブルもなく、毎月の電気代が少し安くなったことを夫婦で喜んでいました。業者の訪問ある晴れた午後、玄関のチャイムが鳴りました。スーツ姿の若い男性が立っていて、胸には会社のロゴが入った作業着を着ています。田中さんのご主人...(本文へ)
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時事ネタを使った詐欺の仕組みと見分け方の知恵

詐欺師たちは、私たちと同じようにテレビのニュースや新聞をよく読んでいます。ただし、その目的は全く違います。私たちが世の中の出来事を知るためにニュースを読むのに対して、詐欺師たちは、次の詐欺のネタを探すためにニュースを見ているのです。金の価格が高騰すれば、金投資が絶好のチャンスという詐欺を仕掛け、年金改定のニュースが流れれば、手続きをしないともらえないという電話をかけてきてお金を騙し取ろうとします。このように詐欺師たちは、世の中の動きに誰よりも敏感です。では、なぜ詐欺師はニュースを利用するのでしょうか。そこには人間の心理を巧みについた明確な理由があるからです。なぜニュースを使うと騙しやすいのか「金の値段が上がった」「年金の制度が変わった」といったニュースが出ると、詐欺師たちはすぐに電話をかけてきます。つまり時代の旬な話題に、人は飛びつきやすいからです。それに、情報があまりはっきりしていない話題は、嘘が混じりやすいのと、信憑性が高く見えるということがあります。例えば、年金の制度が変わったというニュースが広まると、正確な情報と不正確な情報が入り混じる中で、詐欺師はもっともらしい嘘を紛れ込ませ...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

競馬予想メールの恐るべきカラクリ!絶対に儲かるは存在しない

「パチンコで確実に勝てる方法があるんです」 「次回の宝くじの当選番号、教えましょうか」ある日突然、あなたの元にこんなメールやメッセージが届くことがあります。競馬や宝くじなどの予想を提供し、「必ず当たる」「確実に儲かる」と甘い言葉で誘惑してくるのです。しかし、断言しますが、ギャンブルに「絶対」は存在しません。今回は、警視庁の詐欺対策ページでも警告されている「ギャンブル詐欺(情報商法詐欺)」の恐るべき手口と、その裏に隠された巧妙なカラクリについてお話しします。正規の予想サイトと「詐欺サイト」の決定的な違いインターネット上や雑誌には、正規の予想サイトやブログも多数存在します。これらが全て詐欺というわけではありません。では、どこで見分ければ良いのでしょうか。正規の予想サイトは、あくまでも予想は外れることもあるということを前提としていて、的中を保証するものではないと明記されています。運営元の連絡先も明確で、娯楽の「参考情報」として提供されているのです。しかし、詐欺の予想サイトは、 「必ず当たる」「確実に儲かる」と断言しています。そして、元関係者の内部情報によればといったような、言葉で信憑性を装い...(本文へ)
おっちゃんシリーズ

71歳が詐欺の受け子で逮捕|おっちゃんが語る闇バイトの恐ろしさ

おっちゃんはいつものように、行きつけの喫茶店でコーヒーを飲みながら新聞を読んでいました。「タケル、ちょっと見てみな」カウンターで仕込みをしていたタケルが顔を上げると、おっちゃんが険しい表情で新聞の紙面を向けた。「71歳の男性が詐欺の受け子として逮捕されたというニュースが書かれている」タケルはコーヒーを淹れている手を止めて、おっちゃんの方を見ると、「受け子って、詐欺師の仲間ってことですよね。でも71歳って、おじいちゃんじゃないですか」タケルは驚いように、おっちゃんに向かって言った。「そうだ。しかもこの人、自分が犯罪に加担しているとは思っていなかった可能性が高い」タケルは首をかしげた。「それって、どういうことですか」おっちゃんは、飲んでいたコーヒーカップをゆっくり置くと、タケルの顔をまっすぐ見た。「老老詐欺という言葉を知っているか」老老詐欺とは「老々介護なら知っているけど、老老詐欺って高齢者が高齢者を騙すってことですか」「逮捕された高齢者も、詐欺グループに騙されて利用されているだけなんだ」タケルは少し考えてから聞き返した。「つまり、騙す側も騙される側も、どっちも高齢者で被害者ってことですか...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

真面目な人ほど騙される|権威詐欺の心理の罠

「警察です」「市役所の者ですが」「銀行から参りました」この一言を聞いたとき、あなたはどう感じますか。おそらく多くの方が、無意識のうちに姿勢を正し、相手の話をきちんと聞こうとするのではないでしょうか。このことは、日本人という会社や組織への忠誠心を含め、権威あるものに対して従順になりやすいという長い歴史と文化的な背景があるからです。詐欺師たちは、この日本人特有の心理をよく知っていて、それらを巧みに利用して、警察官や役所の職員、弁護士、会社の上司などといった役職を利用して騙すということにつなげていきます。78歳のBさんの場合78歳になるBさんは、会社員として40年間まじめに働き、定年後は妻と二人で慎ましく暮らしていました。しかし、妻が3年前に他界してからは一人暮らしとなり、息子家族とは年に数回会う程度です。ある平日の午後、居間の固定電話が鳴りました。「こちら警視庁のサイバー犯罪対策課の山田と申します。Bさんの銀行口座が犯罪に利用されている可能性があり、至急ご確認をお願いしたいのです」「警視庁」「サイバー犯罪」「犯罪に利用」——聞き慣れない言葉が次々と飛び込んできて、Bさんの頭の中で整理して理...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

高齢者がサクラ詐欺に騙される本当の理由|家族の正論がえぐるシニアの孤独

最近、SNSやマッチングアプリなどコミュニティサイトなどを通じて、高齢者が騙され、多額の老後資金を奪われる詐欺事件が後を絶ちません。高齢者においてはスマホの普及から、気楽にマッチングアプリをするようになって、詐欺師たちの格好なターゲットにされています。高齢者は長年働いて貯めた老後資金を持っていることから、一人暮らしの高齢者は狙われやすいと思われているからです。ニュースを見るたびに、なぜあんな見え透いた嘘に騙されるのかといったことを感じることがあるのですが、自分は絶対に大丈夫と絶対思うことが出来ない何かがそこには秘められてい流のかもしれません。今回は、長年社会で揉まれ、酸いも甘いも噛み分けてきたはずのシニアが、なぜ顔も見えない相手に全幅の信頼を寄せてしまうのかという、サクラ詐欺について掘り下げて考えてみることにします。 そこには、詐欺師の巧妙な手口以上に、シニア世代が抱える特有の心理があるのかもしれません。サクラ詐欺とはどのようなものかサクラ詐欺とは、マッチングアプリなどを通じて、メールやLINEなどで、「サクラ」と呼ばれる偽の相手が親しげに近づいてくる詐欺の手口のことです。最初は「こん...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

親切という名の精巧な還付金詐欺の罠に立ち向かう知恵

先日、私の手元に市役所から「物価高騰対策として5,000円を給付します」という案内状が届きました。少し前なら素直に喜んでいたかもしれませんが、今の世の中、おいしい話には必ず裏があると考えてしまうのが悲しい現実です。私も真っ先に、これは新手の詐欺ではないかと疑いの目を向けてしまいました。すぐにスマートフォンで市の公式ウェブサイトを検索し、無事に正規の制度だと分かって手続きをすることをしました。しかし、もしこれが、ネットで手軽に調べられない人だったら、どうやって真偽を確かめるのだろうかという懸念が湧いて来ました。事実、情報の真偽を自分で確認できない高齢者が、悪質な犯罪のターゲットにされて、お金を騙される被害に遭われる人がいるということです。今回は、巧妙化する還付金詐欺の実態について、どうすれば防げるかを考えてみることにしました。犯人は親切な味方として近づいてくる還付金詐欺の犯人は、あなたの味方のふりをして近づいてきます。 電話口の声はとても優しく決して怖い声で脅してきたりしません。「先日届いた手紙の件ですが…」と、こちらに対して親身になって寄り添うように言ってきます。「お手紙を出したのです...(本文へ)
高齢者を詐欺から守る

複数の犯人が演じる「劇場型詐欺」の罠について身を守る鉄則

国民生活センターに数多くのトラブルが寄せられている「劇場型詐欺」についてお話しします。「オレオレ詐欺」という言葉は皆さんもよくご存知だと思いますが、最近は電話でのやり取りの手口がさらに巧妙化し、複数の人間が次々と役柄を変えて登場するという「劇場型詐欺」が増加しています。今回は、実際にあった事例とともに、彼らがどのように私たちを騙すのか、そしてどうやって身を守ればいいのかを一緒に考えてみることにします。「劇場型詐欺」の実例ある日、Aさんの自宅に、大手の建設会社を名乗る男から電話がかかってきました。「〇〇市で新しい特養老人ホームが建設されるのをご存知ですか」という話から始まり、Aさんは、老人ホームの勧誘だと思ったのですが、話を聞いてみるとそういうことではなかったのです。大手の建設会社の部長を名乗る男は、その特養老人ホームの建設に関わっていて、自分の親をその施設に入れたいのだが、〇〇市にお住まいの70歳以上の方にしか優先権がないということを説明します。そして、Aさんに対して、老人ホームに入居されるご予定はありますかと聞いてきました。Aさんが「入居するつもりはない」と答えると、男はこう持ちかけ...(本文へ)